主にSamsungとMotorolaが牽引し、米国のスマートフォン市場は7月に前年同月比5%の成長になったとする調査結果を含む、最新のUS Smartphone Channel Share Trackerを、カウンターポイント・リサーチ・エイチ・ケー(英文名:Counterpoint Research HK、以下カウンターポイント社)が発表いたしました。

注:丸め誤差のため、数字の合計が100%にならないことがあります。

 

Appleの売上は、買い替え率の低下が響いて、全体としては減少しましたが、その中でiPhone 15 Proの売上はとても明るい材料になっています。リサーチディレクターのJeff Fieldhack氏は次のように述べています。

「全体の売上は落ちたものの、高付加価値でマージンも大きいiPhone 15 Proの販売台数は二桁%も伸びている。Proモデルの販売比率を高めるのは同社が進める戦略であり、9月の決算発表シーズンに向けて注視していきたい。」

 

市場全体の成長に大きく貢献したのはSamsungです。同社のGalaxy A15 5Gは手ごろな価格なため好評で、同社の売上のほぼ1/3を占めています。加えて、折り畳み型のGalaxy Z Flip 6とGalaxy Z Fold 6を早めに発売したことも売上増に効きました。

 

Motorolaにとっては、プリペイド型の機種が絞られたことが、プラスに働きました。Verizon、T-Mobile、AT&Tがプリペイド対応機種を絞った結果、もともとベストセラーであったMoto G Playが、他のOEM製品や他社製品からシェアを奪う形になりました。加えて、販促値引き額も魅力的なうえ、Razr 2024の頭金を1ドルにするなどのプロモーションもあり、同社はCricketなどの小売りチェーンで主役になっています。

 

こうした販売プロモーションは夏にはいったん落ち着きましたが、Pixelの発売だけは例外でした。「例年夏はい最も動きがないものだが、昨年と比べると元気だったのは良かった。生成AIが今年大いに関心を集めているから、年末商戦に向けて再び高級機に注目が集まるだろう。」と、Fieldhack氏は語っています。

 

 

【カウンターポイント社概要】

カウンターポイント社(英文名Counterpoint Research HK)はTMT(テクノロジー・メディア・通信)業界に特化した国際的な調査会社である。主要なテクノロジー企業や金融系の会社に、月報、個別プロジェクト、およびモバイルとハイテク市場についての詳細な分析を提供している。主なアナリストは業界のエキスパートで、平均13年以上の経験をハイテク業界で積んでいる。

公式ウェブサイト: https://www.counterpointresearch.com/