2023.10.18| PR|

  • iPhone 15シリーズの、最初の17日間の販売台数は、中国ではiPhone 14と比べ5%低い数字であった。
  • 昨年3週間遅れで発売されたPlusを除いて集計すると、販売の落ち込みは10%を超える。
  • 一方販売当初の米国での数字は対照的で、全機種にわたって需要が強い。なかでもPro Maxの引き合いが強い。

Counterpoint Researchが提供する週次のスマホ販売トラッカーであるSmartphone 360の暫定集計値によると、iPhone 15シリーズ発売後、最初の17日間の中国での販売台数は昨年のiPhone 14を下回った。対照的に、米国では発売当初の販売台数からは、全機種において需要が強いことが、特にPro Maxの需要が強いことが、見て取れる。

 

「中国での15シリーズの数字は、昨年比減少の赤字で、消費者の支出が全体的に落ち込んでいることを示している。」とMengmeng Zhangは語る。氏は続けて以下のように述べた。「しかし秋の祝祭シーズンまでの時間が短かったことや、Pro Maxの供給が需要に追い付かなかったことから(消費者が買うのを躊躇したことも含め)、需要の一部は第4四半期にずれこんだかもしれない。」

出典:Counterpoint Research Smartphone 360 Weekly Tracker, China

 

米国での初期の販売データは、中国とはまったく対照的である。iPhone 15発売後最初の9日間の販売台数は、シリーズ全体で二桁の伸びになり、Base、Pro、そしてとりわけPro Maxの需要が強い。

 

「新型iPhoneの販売が絶好調だった週末2回にはさまれて、米国での滑り出しはホットな状況だ。15シリーズに対する評判は全体にとても良く、iPhone 11や12のユーザーの買い替えが期待できる。」と北米担当リサーチディレクターのJeff Fieldhackは語った。「もちろん、一週間ちょっとのデータだけで判断するの無理がある。とはいえ、これはポジティブな兆しで、中国の数字の嫌な流れを打ち消すニュースだ。」

 

 

【カウンターポイント社概要】

カウンターポイント社(英文名Counterpoint Research HK)はTMT(テクノロジー・メディア・通信)業界に特化した国際的な調査会社である。主要なテクノロジー企業や金融系の会社に、月報、個別プロジェクト、およびモバイルとハイテク市場についての詳細な分析を提供している。主なアナリストは業界のエキスパートで、平均13年以上の経験をハイテク業界で積んでいる。

公式ウェブサイト: https://www.counterpointresearch.com/