2024.10.16| PR|

 

世界のスマートフォンの販売台数(小売りベース)は、2024年第3四半期に前年同期比2%成長し、第3四半期に限れば2018年第3四半期以来の成長となったとする暫定集計値を含むSmartphone 360 Trackerを、カウンターポイント・リサーチ・エイチ・ケー(英文名:Counterpoint Research HK、以下カウンターポイント社)が発表いたしました。

 

これで、世界のスマートフォン市場は4四半期連続で成長したことになり、市場の回復が表れています。その一方で、成長は前の四半期よりも鈍っています。過去10年間で最低の売上だった昨年以来、消費者心理もマクロ経済も好転し、2024年の市況は安定しています。西欧、中南米(LATAM)、日本が牽引役となって第3四半期はほとんどの地域で市場が回復し、二桁パーセントポイントの前年同期比成長をみせています。

 

出典:Market Pulse Early Look

 

各社の動向について、リサーチディレクターのTarun Pathak氏は次のようにコメントしています。

「全メーカーとも2024年の市場回復の恩恵を受けている。トップ10社はいずれもシェアを堅持した。SamsungとAppleが2024年第3四半期のトップ2社で、Xiaomi、OPPO、vivoがこれを追う展開だ。Samsungは19%のシェアで首位になった。Aシリーズの需要が相変わらず強いし、S24シリーズも旧モデルより好調だ。しかし、Samsungの折り畳み型の評判はそれほどでもない。Appleの売上は2024年第3四半期に1%上昇して、iPhone 16が発売された9月には各社の中で最高の売上だった。その後iPhone 16シリーズの販売は横ばいではあるが、発売当初の販売が横ばいとはいえ、巨大なiPhoneユーザーを抱えているのでiPhone 16シリーズは堅調に推移するだろう。」

 

「Xiaomiの成長には勢いがあり、前年同期比成長を4四半期連続で達成した。Xiaomiは8月に一時的ではあるが第2位も獲得した。OPPOは第4位で、2023年第3四半期以来最高額の売上を記録している。vivoは第3四半期に他のトップ5社よりも速く成長した。いまや同社は、世界で最も大きいスマートフォンの2市場である、中国とインドにおいて首位である。」

 

「トップ5社以外にも急成長しているメーカーがある。HuaweiとMotorolaは、ほぼ前年同期比30%で伸びている。MotorolaとGoogleは、いずれも第3四半期として過去最高の販売台数を記録した。」

 

 

【カウンターポイント社概要】

カウンターポイント社(英文名Counterpoint Research HK)はTMT(テクノロジー・メディア・通信)業界に特化した国際的な調査会社である。主要なテクノロジー企業や金融系の会社に、月報、個別プロジェクト、およびモバイルとハイテク市場についての詳細な分析を提供している。主なアナリストは業界のエキスパートで、平均13年以上の経験をハイテク業界で積んでいる。

公式ウェブサイト: https://www.counterpointresearch.com/